株式会社きよかわ動物病院

犬、猫の避妊手術について。

犬、猫の避妊手術について。

犬、猫の避妊手術について。

2014/12/04

メリット
女の子
病気の予防(乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍)

発情期のストレスの軽減

交尾による感染症(主として猫白血病、猫エイズ)を防ぐ。

発情中の夜泣きを防ぐ(猫)

陰部からの出血の管理を省ける。

男の子

発情中のストレスをなくす。

喧嘩や交尾による感染症を防ぐ。(猫)

尿スプレー、尿マーキングの減少

望まれない妊娠を防ぐ

病気の予防(前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫)。

避妊、去勢のデメリット

全身麻酔 太りやすくなる

今回は、以上の避妊、去勢手術のメリット、デメリットに関して解説を加えたいとおもいます。避妊手術により予防できる病気で特に発生率が高いのが乳腺腫瘍であり、メス犬に発生する腫瘍の50%が乳腺腫瘍であり、その腫瘍の内の半分は悪性腫瘍です。これを50%ルールといいます。

一方で猫に関しては乳腺腫瘍の約85%が悪性腫瘍であると言われます。

犬では四回目の発情がくるまでに避妊手術をすると乳腺腫瘍の予防効果がありますが、予防率は1回目発情以前、2回目発情以前、2回目発情以降で、乳腺腫瘍発生率はそれぞれ、0.05%、8%、26%となり、手術の時期が遅いほど腫瘍発生のリスクが増加します。

猫においても、24ヶ月齢以上では避妊手術による乳腺腫瘍の予防効果はないとされますので、可能である限り早期の避妊手術をおすすめします。

乳腺腫瘍が発生してしまった場合、すでに肺に転移が認められた状態では多くの場合、腫瘍摘出手術を実施しても予後(病気の経過)に変化がないため、ほとんどの場合は手術適応外となってしまいます。

よって乳腺部位にしこりが確認される場合には様子をみたりせずに早い段階で病院への受診をおすすめしています。

また猫では腫瘍の悪性度が高いため、腫瘍摘出手術が適応される場合、手術の方法も犬と違いがでてきますので注意が必要です。

子宮蓄膿症に関しては、細菌が子宮内で増えて膿がたまってしまう病気ですがおうちの方が病気に気づく場合は、陰部から流れ出る膿を確認することによって病気に気づきますが、なかには膿が流れ出るたびに自分できれいになめとってしまい、ご家族の方が気づけない場合や、体外に膿が出ない場合もあり、発見が遅れることがあります。

たいていが高齢になってから発症し、しかも具合がすでに悪いわけですから、手術時の麻酔のリスクも若い子の避妊手術にくらべて上がると思われます。

この病気でこわいのは、細菌のつくる毒素が血流にのって、内臓や神経にわるさすることで最悪の場合は命にかかわるこわい病気です。

手術が適応される病状で、手術後であっても、この毒素に対するケアが非常に重要です。このような重大な病気も避妊手術により予防できるわけです。

会陰ヘルニアは骨盤のすきまの筋肉がうすくなり、その隙間から内臓が皮膚のしたに出てきてしまう病気です。進行して、手術が必要となった場合、筋肉の状態によっては、手術時間が非常に長くなる場合もあります。主な症状は排便、排尿障害であり、便の状態によっては排便のときひどい痛みがでて、便が出ないので激しく吐く場合もあります。よって予防を意識した去勢手術は非常に重要といえます。

次にデメリットの太りやすくなるということに関してですが、避妊手術を実施すると生殖に関するエネルギーの消費(体の代謝や運動量)が落ちるため、避妊手術後も同じように食べていると太ってしまうということになりますが、いままで見てきた限りでは必ず太るというものではなくかなりの個体差あるようです。

また体重の増加が認められた場合であっても適切な種類のごはんに変えたり、適度な運動をとりいれることにより十分に対応できると考えております。

また、よく飼い主さんから、‘手術後は痛がらないの?‘といわれますが、私がみてきた限りでは性格にもよるのですが、気にしない子は終わったその日にしっぽを振り、お散歩を催促する子もいます。少し元気がなくなる場合でも長くて2~3日あればたいていは元どうりの元気な姿をみせてくれるものです。(もちろん鎮痛処置もしっかりします。)

以上のように今回は避妊手術のメリット、デメリットについて説明させて頂きました。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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