株式会社きよかわ動物病院

猫の目が腫れている症状と原因

猫の目が腫れている場合

猫の目が腫れている場合

2021/08/21

猫の目が腫れている。ふだんはそんなことしないのに、しきりに目をこすろうとしたり、目も充血したりしている……。

飼い猫にそんな症状が現れたら、不安になりますよね。

ここでは、猫の目の腫れについて説明。

猫の目が腫れているときに現れやすい症状や、考えられる病気、応急処置や予防ケアについてお伝えします。

目次

    猫の目が腫れている場合の症状

    猫の目が腫れているとき、以下のような症状が現れます。

    1.目をこすろうとする

    猫は角膜の反応が鈍いため、人間のようにあまり目をこすろうとしません。

    しかし、それでもしきりに目の周辺を気にしているようでしたら、目に何かしらの異常が発生していると考えられます。

    2.まぶたが腫れる

    まぶたにできものがある場合、麦粒腫(ものもらい)にかかっている可能性があります。

    かゆみや痛みを伴うこともあるので、目をこすらせないよう注意しましょう。

    3.目が充血している

    白目やまぶたの裏が赤くなってしまうことも。

    目の赤みが気になるときは、動物病院にできるだけ早く連れて行ってあげましょう。

    猫の目が腫れる病気

    猫の目が腫れているとき以下の病気が考えられます。

    1.結膜炎

    ウイルス性または細菌性の結膜炎である可能性があります。

    またアレルギーが原因で結膜炎を発症することも。

    ワクチン接種やほかの猫との接触を避けるなどの行為で予防できます。

    2.角膜炎

    目の表面を覆う角膜が炎症を起こす病気。

    目に異常が発生しているため、飼い主でも比較的気付きやすい病気の一つです。

    目のなかに異物が入ったり、目をこすったりすることで、角膜に傷が付き炎症を起こしやすくなります。

    ワクチン接種などで予防できます。

    3.緑内障

    眼圧が上昇することで発生する目の病気。

    ブドウ膜炎や眼内腫瘍などの病気にかかったり、外傷ができたりすることで、緑内障を発症することが多いです。

    ほかの症状がないのに、緑内障を発症することはほとんどありません。

    4.麦粒腫(ものもらい)

    まぶたが腫れ上がり、痛みを伴っているようでしたら、麦粒腫(ものもらい)の可能性があります。

    抗生物質や点眼薬を通じて、治していきましょう。

    5.網膜剥離

    網膜がはがれることで発症する病気。

    網膜剥離は失明につながる恐ろしい疾患で、一般的に内服薬や点眼薬で治していきます。

    猫の目が腫れている時の考えられる原因

    猫の目が腫れる原因として以下が考えられます。

    1.ウイルス感染

    ヘルペスウイルス、カシリウイルス、レオウイルスなどに感染することで、結膜炎などを発症し、目が腫れることがあります。

    2.異物が目に入る

    ちりやほこりなどの異物が目に入ることで、目が腫れるケースもあります。

    目を痛そうにしている場合は、目薬をさして、異物を取り除いてあげましょう。

    猫の目が腫れている時の応急処置・予防ケア

    猫の目が腫れたときの応急処置の方法や予防ケアについてお伝えします。

    1.エリザベスカラーを付ける

    猫の目が腫れているようでしたら、猫がそれ以上目をこするなどしないようエリザベスカラーを装着してあげましょう。

    2.動物病院に連れて行く

    猫の目の腫れを認識したら、すぐさまキャリーケースに入れて、動物病院に連れて行ってあげます。

    キャリーケースを嫌がる猫は、慣れさせるため、日頃からキャリーケースの中でエサを食べさせたり、お気に入りのおもちゃを置いたりするなど工夫することをおすすめします。

    そのままキャリーケースに入れてしまうと、急に飛び出してくる可能性がある場合は、まず洗濯ネットにくるんであげるのもいいでしょう。

    3.ワクチン接種

    ワクチンを接種することで、感染症にかかりにくくなります。

    ワクチンを打つことで愛猫の健康を守れるだけでなく、ほかの猫ちゃんにうつしてしまう可能性も減らせます。

    動物病院やペットホテルを利用する場合、ワクチン接種の証明書を求められることもあるので、定期的にワクチンを打つようにしましょう。

    猫の赤い目やにの原因、症状、治療法など

    こちらの記事では、猫の赤い目やにの原因や症状、対処法などについて解説しております。

    我が家の愛猫の眼がしらに赤い目やにが付いている。

    見慣れないけど、大丈夫かしら……。何か病気にかかっているのでは??

    そのような心配に駆られている飼い主さんは、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

    猫の赤い目やにの原因、症状、治療法など

    猫の目に異変を感じたらすぐさま病院へ

    猫の目の腫れについてお伝えしました。

    猫の目はウイルス感染や異物混入などの原因で腫れてしまうことがあります。

    目の腫れが気になって、こすってしまったら、さらに症状が悪化してしまう恐れも。

    大事に至らないためにも、日頃から愛猫の様子をよくチェックし、異変を感じたらすぐさま動物病院に連れて行きましょう。

     

    きよかわ動物病院では、清潔な院内環境のもと、ペット一匹一匹に合った適切な処置を心がけております。
    ペットの生活習慣や些細な悩みについての相談も受け付けておりますので、木更津のきよかわ動物病院へご連絡ください。

    執筆者プロフィール

    陣座 孝聡 / Takatoshi Zinza

    獣医師 / きよかわ動物病院院長

     

    • 北里大学 獣医畜産学部 獣医学科卒業

     

    略歴

    • 2002年 北里大学 獣医畜産学部 獣医学科卒業
    • 2002~2005年 千葉県君津市内の病院にて勤務
    • 2005~2014年 全国展開のグループ病院にて静岡、首都圏の病院を中心として合計3病院の分院長を務める。
    • 2014年~   千葉県木更津市にきよかわ動物病院を開業

     

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