株式会社きよかわ動物病院

犬の顎の下が腫れる原因とは?考えられる病気や治療法を徹底解説

犬の顎の下が腫れる原因と考えられる病気や治療法

犬の顎の下が腫れた場合

2021/12/22

「愛犬の顎の下付近がなんだか腫れているような気がする……」と心配されている方必見です。

今回は、犬の顎の下が腫れている際の症状や考えられる病気、そして治療法や予防法について詳しく解説します。 

目次

    犬の下顎が腫れる時の症状

    犬の顎の下が腫れているなと感じた時は、まず顎の先から喉のあたりまでよく観察してみましょう。

    次のような症状がみられた場合は、なるべく早い段階でかかりつけの動物病院を受診しましょう。 

     

    <犬の顎の下が腫れている際の主な症状>

    ・全体的に腫れている

    ・コリコリとしたしこりのようなものがある

    ・触った感じが硬い、もしくはブヨブヨや柔らかい

    ・食欲低下

    ・嘔吐や下痢

    ・体重減少

    ・呼吸困難など

    犬の下顎が腫れている時、考えられる病気

    顎の下周りが腫れている場合に考えられる病気やケガは、主に次の3つが挙げられます。 

     

    <顎の下が腫れている際に考えられる病気やケガ>

    1.下顎骨の骨折

    2.唾液腺嚢腫

    3.下顎リンパ腫

     

    1. 下顎骨の骨折

    顎の下が腫れる主な原因として考えられるのが「下顎骨折」です。その多くは、交通事故などの大きな衝撃によるものです。

    ほとんどの場合が開放骨折で、骨折部分が口の中外で飛び出る状態となります。 

     

    一方、トイ犬種などの小型犬の場合は、重度の歯肉炎によって骨折を起こすことがあります。歯肉炎が悪化することで歯を支える顎の骨ももろく弱くなってしまうため、少しの衝撃でも病的骨折を起こす危険性が高くなるのです。 

    骨折を起こした箇所は炎症を起こし、腫れや痛みなどが出てきます。そのほかにも、鼻や口からの出血や噛み合わせが悪くなることで摂食障害を起こすこともあります。 

    2. 唾液腺嚢腫

    唾液腺嚢腫とは、唾液を分泌する器官である唾液腺の組織が損傷し、皮下組織に唾液が溜まってしまう病気のことです。

    細菌などの感染症や口腔内の炎症、外傷や唾石という結石が唾液腺内に詰まることによって唾液腺の組織を損傷することが主な原因と考えられています。 

     

    顎周辺や舌、喉の部分に大きな腫れがある場合はこの唾液腺嚢胞の可能性が高いでしょう。

    唾液腺嚢腫は、素人でも確認ができるほど大きな膨らみです。しかし、嚢腫ができる場所によっては、発見しづらいこともあります。 

    3. 下顎リンパ腫

    リンパ腫とは、犬の中で最も多い悪性腫瘍のことです。一言でいうと血液のガンで、リンパ系の組織の中に腫瘍をつくります。 

    犬のリンパ腫の80%が多中心型リンパ腫と呼ばれるものです。

    犬のリンパ節は下顎や脇の下、太ももの後ろあたりなどに左右1対ずつあり、1つまたは複数のリンパ節が腫大するのが特徴。

    リンパ節のあたりにしこりや腫れがみられる場合は、早急に動物病院にかかりましょう。 

    犬の下顎が腫れている時の治療法

    ここからは、犬の顎の下が腫れている際の主な治療法についてご紹介します。先ほどご紹介した下顎骨折、唾液腺嚢腫、そして下顎リンパ腫の症状別の治療方法をみていきましょう。 

    1. 下顎骨の骨折の治療法

    下顎骨折の場合は、主に次の3通りの治療法があります。 

     

    <下顎骨折時の主な治療方法>

    ・エリザベスカラーを装着した保存療法

    ・マズルを活用して保定

    ・外科手術

     

    骨折部分が安定しており、変位があまりみられないこと、そして骨折部分の周辺部位に問題がない場合は、エリザベスカラーを装着して安静にする「保存療法」で治療していきます。 

    骨折部分に変位がなく周辺組織にも問題がない場合は、マズルという口周りから鼻先にかけた部分を医療用テープで固定する治療方法もあります。

     

    この場合は餌などが食べられるように1〜2cmほどあけられる状態にして保定をします。 

    外傷がひどく骨折部位に変位がある場合は外科手術が必要です。プレートやワイヤー、創外固定器具などさまざまな技法があり、一番適する方法を選んで下顎の骨や周辺組織を保定、修復を行います。 

    2. 唾液腺嚢腫の治療法

    唾液腺嚢腫の治療法は主に次の3つがあります。 

     

    <唾液腺嚢腫の主な治療方法>

    ・外科手術で唾液腺を切除する

    ・投薬治療による内科治療

     

    腫瘍に溜まった唾液をただ抜くだけでは再発してしまう可能性が非常に高くなります。

    そのため、根本的な完治を目指すためには唾液腺自体を摘出・切除する外科手術が必要な場合もあります。 

    唾液腺を切除しても、残った唾液腺が不足する唾液を補ってくれるので大きな問題にはなりません。 

     

    また。唾液腺が炎症を起こしている場合は、抗生物質などの投薬治療を行う場合もあります。投薬のみで症状が落ち着く場合もあるので、まずはかかりつけの医師に相談をしてみましょう。 

    3. 下顎リンパ腫の治療法

    下顎リンパ腫に限らず、リンパ腫は完治することが非常に難しいとされている病気です。 

     

    <下顎リンパ腫の主な治療方法>

    ・抗がん剤による化学療法</li> 

    ・放射線療法</li> 

    ・食事療法</li> 

    ・大きなリンパ腫を取り除く外科療法</li> 

     

    リンパ腫は血液のガンですので、人間と同様抗がん剤による治療が行われます。

    また、腫瘍が特定の場所にできている場合は、放射線療法がとても効果的な治療方法です。

     

    しかし、両者とも通院回数や治療費、治療効果などが大きく異なるため、担当医とよく相談する必要があります。 

    リンパ腫などのガンを患った動物は、きちんと食べているのに痩せてしまう現象が起こってしまいがちです。

    そのため、ガンとたたかっていくためにも食事療法はとても大切な治療法で、食事の成分に気をつけて徹底した栄養管理をしていきましょう。 

     

    犬の下顎の腫れを引き起こす病傷の予防方法

    ここからは、犬の下顎の腫れを引き起こす病傷を引き起こさないための予防法について詳しくご紹介します。 

    1. 下顎骨の骨折の予防法

    下顎骨折を防ぐためには、次の2つの項目に気をつけることが重要です。 

     

    <下顎の骨折を防ぐ方法>

    ・歯周病予防

    ・事故を引き起こす環境をつくらないこと

     

    歯周病が悪化することで、歯だけではなく顎周りの骨ももろくなってしまいます。

    そのため、歯垢や歯石を早めに除去すること、そして歯磨きの習慣をつけることで歯周病リスクを軽減することができます。

     

    また脱走や転落、ケンカなど、事故につながるような状況をなるべくつくらないことも、愛犬を守るためにとても大切なことです。 

    2. 唾液腺嚢腫の予防法

    唾液腺嚢腫は、首に負担がかかることが原因で引き起こされるケースもあります。

    そのため、首輪による締め付けなどで首に極力負担をかけないことも大切です。しつけとしてリードを強く引っ張ることも控えましょう。 

    3.下顎リンパ腫の予防法

    残念ながら下顎リンパ腫を防ぐ具体的な方法は見つかっていません。

    しかし、除草剤やペンキなどの科学物質がリンパ腫の発症と因果関係があるともいわれています。そのようなアイテムに近づかないようにしましょう。 

    早期発見のためすぐ受診

    いかがでしたでしょうか?犬の下顎が腫れている場合に考えられる病気やけが、そして治療方法について詳しくご紹介しました。

    大事な愛犬がつらい思いをしないためにも、普段からしっかりと様子を観察し、何かおかしいと感じたらすぐに動物病院にかかりましょう。 

     

    きよかわ動物病院では、清潔な院内環境のもと、ペット一匹一匹に合った適切な処置を心がけております。
    ペットの生活習慣や些細な悩みについての相談も受け付けておりますので、木更津のきよかわ動物病院へご連絡ください。

     

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